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- 香川県で開催されたヒルクライムレースと広島県で開催されたロードレース
- 川勝選手【八尾店勤務/E1】
- 能戸選手【浜松幸店勤務/E1】
- 中村選手【本社勤務/E1】
- 藤井選手【大蔵谷店勤務/E3】
- 深谷選手【南国店勤務/M】
- 布田選手【仙台長町店勤務/A-E】
- 鉄山選手【本社勤務/A-E】
- 次のレースは第2回NTT東日本 真岡芳賀ロードレースと第2回NTT東日本 宇都宮清原クリテリウム
香川県で開催されたヒルクライムレースと広島県で開催されたロードレース
3月9日(日)に香川県小豆島の大部(土庄町)~寒霞渓(小豆島町)公道特設コースで「第1回小豆島寒霞渓ヒルクライム」と、同日に広島県三原市の広島県立中央森林公園内サイクリングロードで「第29回西日本チャレンジサイクルロードレース大会」が開催され、それぞれにあさひ公式レーシングチームMiNERVA-asahiの選手も参戦しました。
※自転車レース特有のルールや用語はこちらでご説明しています。
小豆島で開催されたヒルクライムは今回が初開催となったレース。海沿いの海抜0m付近をスタートし、約9kmのコースで一気に標高600m付近のゴールまで駆け上るレースです。参加した選手は事前の休みを利用してコースの試走も行っていますが、細かなカーブやつづら折れ部分もあり、休むことができる場所もなく全体的に上り続けるコース設定となっています。
広島県で開催された「第29回西日本チャレンジサイクルロードレース大会」はMiNERVA-asahiの選手たちが普段主戦場としているJBCFのシリーズ戦とは異なり、広島県自転車競技連盟が主催のロードレースですが、こちらのレースで一定の成績を残すことで、今年の6月に開催予定の全日本自転車競技選手権大会への出場権を得ることができるため参戦いたしました。
普段のJBCFのレースであれば、J ELITE TOURに出場していますが、今回のレースではカテゴライズが異なるためJBCFのJ PRO TOURで走る格上の選手たちと同じカテゴリーへの出走となります。
<<コースマップ>>
出典:「第1回小豆島寒霞渓ヒルクライム/コースマップ」より
今回のレースに参戦した選手は下記となります。
第1回小豆島寒霞渓ヒルクライム
<<E1>>約9km
川勝選手【八尾店勤務】
能戸選手【浜松幸店勤務】
中村選手【本社勤務】
<<E3>>約9km
藤井選手【大蔵谷店勤務】
<<M>>約9km
深谷選手【南国店勤務】
第29回西日本チャレンジサイクルロードレース大会
<<A-E>>12.3km×7周回=86.1㎞
布田選手【仙台長町店勤務】
鉄山選手【本社勤務】
【リザルト】
<<第1回小豆島寒霞渓ヒルクライム>>
川勝選手【E1】=3位
能戸選手【E1】=4位
中村選手【E1】=15位
藤井選手【E3】=2位
深谷選手【M】=1位
<<第29回西日本チャレンジサイクルロードレース大会>>
布田選手【A-E】=20位
鉄山選手【A-E】=DNF
今回、MiNERVA-asahiから参戦した選手のレースレポートを、ぜひご覧ください。
川勝選手【八尾店勤務/E1】

第1回小豆島寒霞渓ヒルクライム
今シーズン初となるヒルクライムレース。E1にはチームからは3名が出走しました。
勝てばヒルクライムリーダージャージを獲得できるので、気合い十分で臨みました。
スタートから淡々としたペースでレースは進み、チームメイトの能戸選手が積極的に集団を牽引します。
自分は前を牽かずに5番手くらいをキープし、出力の割に呼吸は荒れず、調子は良さそう。
中腹あたりで一度、様子見のアタックを仕掛け、先頭集団は数名に絞られ、うちMiNERVA-asahiは2名、VC FUKUOKAが3名という状況。
ペース的に遅れることはないですが”ガツン”とぺーすをあげられるとキツいなという感覚でした。
そのまま距離を消化して、残り1kmあたりで奥田選手【VC FUKUOKA】がアタックしますが、なんとか追いつき、今度はカウンターで自分がアタック。しかし、キレはなく突き放すまでには至りません。
続けざまに木村選手【VC FUKUOKA】がアタック。
この動きには着ききれず、そのまま木村選手が独走優勝となり、2位争いも奥田選手に競り負けてしまい、3位でのゴールとなりました。
序盤から中盤にかけてかなりの時間を牽引した能戸選手が4位と、悔しいですが最低限のリザルトは残せたかなと思います。
能戸選手【浜松幸店勤務/E1】

第1回小豆島寒霞渓ヒルクライム
鹿児島のレースで調子よく踏めていたためエントリー締め切り前日に出走を決めました。
スタート直後のアタックはなく、一旦は淡々とレースは進みます。
VC FUKUOKAも人数を揃えて出走しているのでヒルクライムでも関係なしにアタックしてきそうな雰囲気でしたが、それは防ぎたかったのだ、アタック潰しと集団の人数絞りを兼ねて自分で集団を牽いてペースを作っていきます。
後ろはあまり確認してないのでわからないですが、そこそこのペースで1/3地点くらいまで牽いたので、これで結構ふるいにかけることができたはず。
スタートから4km経過地点の緩斜面に入った区間でチームメイトの川勝選手がアタックし、緩斜面区間の自分が先頭を牽いた後の、入れ替わりでのアタックだったので強烈にキツく、何とかペースが落ち着くまで耐えます。
この動きで先頭集団は7名に。
大きなペースアップはないまま、残り1キロ地点で奥田選手【VC FUKUOKA】が仕掛けますが、すぐに追いつき、この動きで先頭集団は更に絞られて4人に。
ここで川勝選手が、もう一発仕掛けます。
何とかこれにもついて行きますが、今度は木村選手【VC FUKUOKA】が、さらにカウンターアタックを重ね、これには反応することができず。
木村選手が単独飛び出し、奥田選手、川勝選手、自分の3人で2位争いとなりましたが、競り合いには参加できず少し遅れて4位でゴールとなりました。
中村選手【本社勤務/E1】
第1回小豆島寒霞渓ヒルクライム
離島だからエントリー人数は少ないかもしれないという予測とは違って、VC FUKUOKAからの選手が多く、Mt.富士ヒルクライムでチャンピオンになったこともある選手もエントリーしており、自分は出る幕がありません。
とは言え出場する限りは全力を尽くし、淡々と強度があがれば、ついていけなくなりますが、アタック合戦になるようなら、捨て身で1つでもチェックに入るようにします。
スタートして、しばらくは斜度がキツく、チームメイトの能戸選手が他チームのアタックをさせないように先頭で踏んでいきます。
後ろが、どんどんと振り落とされていくなかでも、なんとか耐えます。
向川選手【VC FUKUOKA】が、前に出ようとしているのか集団内で動きを見せるところは気にしつつ、集団内でレースの1/3をクリアしました。
しかし九十九折りの急勾配が終わり緩斜面に入るタイミングで集団がペースアップし、そこまでついていくことが精一杯だったため、それ以上のペースは耐えられずに10名程度と一緒にドロップしてしまいました。
残りは同じタイミングでドロップしたメンバーを振り落としながら、気持ちを切らさず走行し、残り1km地点で前方に3人の姿が見えたので、力を振り絞ってペースをあげますが、追い抜けたのは1人だけ。
最終的に15位でゴールとなりました。
藤井選手【大蔵谷店勤務/E3】

第1回小豆島寒霞渓ヒルクライム
JBCFのレースデビュー戦ということもあり、いつも以上に緊張して臨みました。
エントリーリストを確認すると、Mt.富士ヒルクライムの選抜クラスで優勝経験のある真鍋選手【EMU SPEED CLUB】がズバ抜けて登坂力のある選手ですが、そのほかの選手に関しては力量がわからず、作戦としては真鍋選手には追従せず、もし着いていく選手がいればチェックするという形を取るつもりでレースに臨みました。
やはりスタート直後から真鍋選手が飛び出し、それに近藤選手【Team Kermis Cross】が着いていく展開に。
真鍋選手以外を逃すわけにはいかないので、近藤選手を追走します。
序盤は勾配がキツく、終盤になるにつれて緩やかになるコースレイアウトで、軽量級の自分は終盤まで集団で走ってしまうと入賞できなくなる可能性が高くなるので、それまでに仕掛けるタイミングをうかがい、九十九折れカーブのキツいイン側で加速し、近藤選手を引き離します。
ただトップの真鍋選手の背中が見える位置で走り続けますが差は開く一方で、残り2kmくらいで緩斜面に入ると、そこから一気に姿が見えなくなってしまいました。
そのまま何人か、ほかのクラスタの選手をパスし、2位でゴールとなりました。
深谷選手【南国店勤務/M】

第1回小豆島寒霞渓ヒルクライム
序盤の3kmぐらいは勾配がきつく、後半3キロぐらいからは勾配が緩やかになるコースレイアウト。
ヒルクライムレースということもあり、いつものマスターズのレースのような、牽制のしあいにならないよう前半から踏んでいきます。
スタート直後から、集団を小さくしたかったので、強めに踏んで集団にダメージを与え、メイン集団とは差がつき、森本選手【code 33】、杉浦選手【mkw】、自分の3名の先頭集団になりました。
先頭集団内の2名の余力を見るために、ペダルを緩めて先頭交代を促しますが、そのタイミングで森本選手がアタック。
相手の力量がわからないので、すぐに追走に入りレースを進めていきます。
森本選手のペースが緩んだタイミングで、再度軽くカウター気味にアタックを仕掛けて踏んでいくと、すぐに30メートルくらい差が開いたので、そのまま踏み続けて後続を引き離していきます。
2km地点過ぎからは、ある程度リードを取ることができましたが、まだまだレースも序盤なので、ペースを落とさずにレースを進めていきます。
5km地点を過ぎたあたりで、モトの審判から後続選手との差が1分以上開いたことを伝えられ、残りの3kmはコースも知らないので、少し緩めて踏んでいきます。
ラスト1kmになり、まだまだ余裕があったので再度踏み直しトップでゴールとなりました。
布田選手【仙台長町店勤務/A-E】

第29回西日本チャレンジサイクルロードレース
初参加となった西日本チャレンジ。
参加した最大の理由は15位以内で全日本選手権の資格が取れるためです。
ただ、プロの選手がメインとなるレースで、15位以内は中々にハードルが高く、そのためそこはあまり意識せず、日頃のE1よりもレベルの高いレースでの現状把握と、春の東西クラシックに向けたトレーニングとしてレースに臨みました。
当日の気温はそれほど高くないですが、日差しは強く暖かく感じられ、半袖でも良かったのですが、一応ベストとアームカバーをつけて出走します。
久しぶりに走る森林公園のコースで、あまりコースを覚えていないこともあり、下りのスピードが速くて集団内での位置をあげられません。
E1のレースだと、脚を使えば前にあがれますが、上りも皆んなしっかり踏むのでそれも難しい。
S/F地点のみ唯一大きく道が開けるので、そこで外側から脚を使って前方に、あとは位置をさげないように集中する。と、いう走り方になりました。
レース中は、逃げがいるのかなどの展開も分からないまま距離を消化していきます。
自分は逃げに乗ったりアタックしたりという事は考えてなかったので、省エネを心掛け、中切れ等で無駄脚を使わないようにだけ意識を集中させます。
ジワジワと脚も削れてきて残り2周回。
S/Fラインで逃げとの差が2:30とのアナウンスが聞こえ、逃げ切り確定のタイム差。
逃げがいること自体知らなかったし、2〜3人かな?とか思っていたら、9人くらい逃げてたらしく。
思い返してみれば、メイン集団内でヴィクトワール広島やヴェロリアン松山、愛三工業レーシングチームあたりが積極的だったので、シマノレーシングの選手が逃げてるのかなぁ、くらいの認識でした。
長い上りでは集団も少しバラけるようになってはきたものの、ペース自体はあまりあがらず、30人以上残ったまま最終周回へ。
最後の三段坂から展望台の上りで振るい落としがかかるのがほぼ確実なので、そこまでは焦らず位置をキープし、集団内の3番手で最後の上りへ。
結構キツいが、大きなアタックはかかりません。
頂上の手前で、入部選手【シマノレーシング】と阿曽選手【Sparkl Oita Racing Tram】が飛び出すものの、後続も追っているので、この集団でスプリントになりそう。
最後の下りは位置取りのためにハイペースかつ高密集でストレスフル。
危ないシーンもあり、自分は攻めきれませんでした。
集団前方で流れ込めばワンチャン15位以内か?と思い、出来る限りもがきましたが、位置取りが良くなかったこともあり20位でゴールとなりました。
結構な人数が逃げていた事をゴール後に知り、15位以内に入ってない事を悟ることとなりました。
鉄山選手【本社勤務/A-E】

第29回西日本チャレンジサイクルロードレース
レースエントリーの大半がプロ選手という格上しかいない、かつ4年ぶりで厳しく苦手なコースの広島中央森林公園コースを7周回と厳しいのは目に見えていますが、練習レースとして自分の力を試しつつ完走を目標に臨みました。
レースがスタートして、いつもは前にあがれるような状況でも、集団の密集度やスピードの速さで簡単には前にあがれません。
全く前にあがれず、さらに下り・コーナーで少し離れてしまい、追いついて、を繰り返して無駄脚を使ってしまいます。
プロ選手が大半で平坦でも、いつものE1よりも断然ペースが速いので脚へのダメージが大きく、レース中に回復することは難しいですが、できる限り回復できるように意識して進めます。
幸い序盤のアタック合戦は少なく、逃げがすんなり決まったので、集団のペースが落ち着き助かりました。
その後の上りでもペースアップやアタックが起き、キツいですが千切れるという感覚ではなく、下り平坦を集中して周回を重ねていきます。
4周回目のコース後半の3段坂に入り、ペースが速いわけではないですが、ジワジワと脚が削られてきており少し辛く、3段坂最後の展望台へ向かう上りでアタックがかかり、ここも辛いが着いていきます。
ただ、ここで出し切りすぎないようにと思い、集団後方で上りをクリアして、下りでできるだけ回復しながら集団中程へ戻ろうと考えたのが大失敗でした。
下りでペースが緩まず集団が1列になっており、かつ自分が後ろに着いた選手の下りから1秒ちょっと離れた差を埋めきれないまま、平坦区間で向かい風になり、全開で追いますが縮まりません。
集団のペースが緩むことを祈りホームストレートまで踏みますが、集団に復帰できず。
次のレースは第2回NTT東日本 真岡芳賀ロードレースと第2回NTT東日本 宇都宮清原クリテリウム
次のレースは3月29日(土)に栃木県の真岡市で開催される「第2回NTT東日本 真岡芳賀ロードレース」と、翌30日(日)に宇都宮市で開催される「第2回NTT東日本 宇都宮清原クリテリウム」に、それぞれMiNERVA-asahiの選手たちも参加を予定しています。
昨年も実施されたロードレースは真岡井頭公園周辺の1周が7.2kmの周回コースを使って争われ、大きなアップダウンは無いものの、カーブの多い公道を使ってレースが開催され、道幅が狭い個所もあるため、いかに集団から遅れずレースを展開するかがカギとなります。また、クリテリウムは宇都宮清原工業団地周辺の1周が1.8kmの周回コースで行われ、2か所の180°カーブと直線のみで構成されたコース設定。180°カーブのたびにインターバルがかかり、その間の長い直線をいかにして攻略するかが勝敗のカギとなります。
今後もMiNERVA-asahiは更なる高みを目指して全力でペダルを漕いでいきますので、引き続き皆様からの応援・ご声援をよろしくお願いいたします。
過去のMiNERVA-asahiのレースレポートはコチラをご覧ください。