【MiNERVA-asahi】第2回JBCF大磯クリテリウム・レースレポート

2023.05.19

第2回JBCF大磯クリテリウム

5月14日(日)に、神奈川県中郡大磯町の大磯プリンスホテル特設クリテリウムコースで「第2回JBCF大磯クリテリウム」が行われ、あさひ公式レーシングチーム「MiNERVA-asahi」の選手達も参戦しました。

※自転車レース特有のルールや用語はこちらでご説明しています。

前回のきらら浜でのクリテリウムレースに引き続き、今回は神奈川県の大磯プリンスホテル特設コースにてクリテリウムレースが開催されました。

コースは1周回が1.0kmと短いコースではありますが、スタート後に90°の直角コーナーが2箇所、その後S字クランク状のコーナーと180°の折り返しのようなコーナー(通称、小田原コーナー)へと続くテクニカルなコースとなっています。

また、会場の真横には相模湾が広がり天候次第では風による影響も非常に受けやすいコースとなっています。

前回のきらら浜でのレースでは、降り続く雨と、その雨によってできた大きな水溜りに多くの選手が苦戦する結果となってしまいましたが、今回のクリテリウムでは、どのような結果となったのでしょうか。

<<コースマップ>>

出典:「第2回JBCF大磯クリテリウム」テクニカルガイドより

 

今回のレースに参戦した選手は下記となります。

・E1(1.0km×30周=30km)
<<E1-1組目>>
川勝選手【新金岡店
佐藤選手【西宮丸橋店
鉄山選手【甲府富士見店
中島選手【川口本町店

<<E1-2組目>>
布田選手【名取店
小林(毅)選手【八王子楢原店
永友選手【THE BASE南大沢店
堀江選手【岐阜市橋店

・E2 (1.0km×20周=20km)
<<E2-1組目>>
常富選手【静岡インター通店

・E3(1.0km×18周=18km)
<<E3-3組目>>
後藤選手【川西店

・マスターズ(1.0km×18周=18km)
中村選手【本社

・F(1.0km×20周=20km)
蒲原選手【佐倉店

今回、MiNERVA-asahiから参戦した選手達のレースレポートを、ぜひご覧ください。

中島選手【川口本町店/E1-1組目】

リザルト=1位

MiNERVA-asahiのジャージを着用しての初めてのレースでした。午前中まで天候はもったものの、嫌がらせのようにレースが近づくに連れて雨足は強くなっていきます。

前も見えないほど雨の中スタート。とにかく落車を避けたいため集団の前方で動くことにします。

レースはスプリンターでは無い選手が、逃げを狙うと予想していたため、自分もその動きに反応できるようにしていました。

自分が勝ちを狙うとしたら少人数逃げからのスプリントが理想となります。中盤からは雨足が弱まったため集団も活性化し、何人かアタックをかける選手もいましたが、決定的なものにはなりません。

今日のレースは逃げが決まらず集団スプリントになると予想したため、最終局面に向けて位置取りを始めます。

残り2周に入ったタイミングで1人の選手が単独で飛び出し、集団では牽制が起きて一気に差が開きます。

スプリントに向けて集団のペースは上がるものの、逃げ吸収できないと判断したため、ラスト1周回に入るタイミングでアタックをかけ、単独で追走を開始。

思っていたよりも先頭の選手は疲弊していてバックストレートに入ったタイミングですぐにキャッチし、そのまま追い抜いて上手く単独走行に持ち込めたため、あとはゴールラインまで全力でもがき、トップでゴールラインを切る事ができました。

集団ともタイム差をつけてゴールでき、逃げ切り優勝に持ち込むことができました。

川勝選手【新金岡店/E1-1組目】

リザルト=14位

前回のきらら浜に続いて、またまたまた雨のレース。

いつものようにアップオイルとレインジェルを塗りたくり、アームウォーマー、ベロトーゼのシューズカバーを着用。

気温も低く感じたのでベストを着たままスタートしました。

スタート直後からハイペースでレースは進み、集団が一列棒状になる時間帯が続きます。

少人数の勝負に持ち込みたかったのですが、逃げができる展開にはなりませんでした。

ラスト2周で1名の選手が単独先行。

最終周回、単独先行の選手がいるなか、チームメイトの中島選手が抜群のスピードでアタック

集団は誰も反応できず、勢いそのままに、先行していた選手をパスした中島選手が独走優勝!

自分は後ろの集団スプリントに埋もれてしまい、14位でゴールとなりました。

鉄山選手【甲府富士見店/E1-1組目】

リザルト=7位

スタートの前から雨が強くなり視界も悪い状況。

路面完全ウェットで大きな水溜り1箇所、とにかくポジションを下げすぎないように周回を重ねていきます。

レース中はできる限り低い姿勢でシッティングを意識し、前が詰まることも考えて踏みすぎないようにすることで最終局面まで余裕持って過ごすことができました。ラスト周回に入る直前、チームメイトの中島選手が単独でアタック

これにより集団のペースが上がり最終コーナーまでに位置を上げきれず、大体15番手ぐらいで最終コーナーをクリア。

そこから追いつつスプリントして数名をパスするも表彰台には届かない7位でゴールとなりました。

佐藤選手【西宮市丸橋店/E1-1組目】

リザルト=22位

ギリギリ持つかと思った天気は、レース前には土砂降りとなり、前回のきらら浜に続き、今回も雨の中でのレースとなりました。

懸念していた通り、バックストレートの追風区間で着き切れしてしまいますが、小田原コーナーで追い付くので、わざと車間をとってを休め、コーナーは速度重視で通過しホーム側で位置を上げていきます。

ラスト2周回で前に上がろうとしますが、度重なる小田原コーナーでの落車により集団が分断してしまい21位でゴールとなりました。

小林(毅)選手【八王子楢原店/E1-2組目】

リザルト=7位

スタート時は午後から降り始めた雨によりウェット路面でしたが、風は弱まり走りやすいコンディションでした。

コーナーで差が生まれるコースなので、ホビーレースの大磯クリテリウムで名前を見かける選手の動きには協調しましたが、決定的なものはありませんでした。

終盤後ろを見るとチームメイトもあまり余裕が無いように見えたため、自分でスプリントを狙いに行きます。

ラスト1周回のバックストレートで先頭から10番手以内のポジションをキープでき、ラストスプリントも自分のタイミングで後追いすることが出来ましたが、入賞には1歩届かず7位でゴールとなりました。

布田選手【名取店/E1-2組目】

リザルト=16位

雨により気温が低いので、スタート前は入念にアップを行います。

レースは序盤から位置取り争いがキツく、なかなか前に上がれません。

一瞬集団が緩んだタイミングで強目に踏んで先頭に上がる事ができたので、そのまま踏んでギャップを作ります。

数名で逃げられないかと思っていましたが、後続の集団に即吸収されてしまいます。

レースは、終始同じような動きをする選手が多いですが、どれも決まる気配はないまま終盤へ。

集団はペースが上がり、位置取りも更にキツくなります。狭いスペースやコーナリングにビビりが入ってしまい、スプリントに絡める位置をキープできないまま、そのままゴールで16位となりました。

永友選手【THE BASE南大沢店/E1-2組目】

リザルト=28位

レース序盤は集団の先頭付近をキープして周回を重ねます。

途中でチームメイトの小林(毅)選手が先行する場面もありましたが決まらず。

その後も単発のペースアップは続くものの決定的な物は無く、自分からも特に動けずレースは終盤に。

残り5周回くらいに小田原コーナーで起きた落車を避け、少し離れてしまった集団に追いつく際に脚を使ってしまい、そのままズルズルと遅れてしまい28位でフィニッシュとなりました。

堀江選手【岐阜市橋店/E1-2組目】

リザルト=DNF

今シーズンに入って初となるJBCFのレース出場でした。しかもE1への昇格後、初レースということもあり、どのようなスピード感で走るのかワクワクしていました。

しかし、当日は生憎の雨。

できる限りの対策はしていきましたが、雨コンディションの時にめっぽう弱い自分はスタートから集団についていくのが精一杯な状態。

心拍はそこまで上がっていませんでしたが、が回らなくなってしまいました。

展開的にも逃げが決まらず、集団のベーススピードが速く、自分には劣勢な展開です。

そんなことを思っていると赤旗とホイッスルが。

タイムアウトにより自分のレースは終了となりDNFとなりました。

常富選手【静岡インター通店/E2-1組目】

リザルト=DNF

リアルスタート直後のシケインで、集団の後方に下がってしまい、そこから思うように前に上がれずに、集団最後尾付近で終始走り続けることになりました。

特に小田原側のヘアピンコーナーは後方にいると、厳しいインターバルがかかりを使って集団に追い付くことの繰り返しで、かなり苦しかったです。

その後5周回目くらいから6人の逃げが発生し、集団が長く伸びながら追う展開になります。

相変わらず最後尾あたりで走っていたところ、12周回目で前方の選手2名が絡んで落車してしまい、ブレーキはかけずに済んだのですが、回避して集団に復帰するのにを消耗してしまい、辛くなって残り5周回を残してドロップしてしまいDNFとなりました。

後藤選手【川西店/E3-3組目】

リザルト=13位

リアルスタートからポジションを下げないよう強気にいきますが、コントロールライン後の連続カーブからのS字クランクに苦戦し後方へ下がってしまいました。他選手と絡まないよう前方でこのコーナーを迎えないと危険と感じ、幅の広いホームストレートで順位を上げる作戦に切り替えます。

この作戦で、中盤以降は集団が一列になりコーナーを他選手と絡まずに処理できたことで、前方にポジションを維持しつつ周回を消化します。

残り2周回。終盤までが残せていたので誰かの飛び出しに反応しようと身構えていた矢先、小田原コーナーで落車が発生。真後ろの選手も落車してしまい、さらにその後ろに居た私も急減速を余儀なくされてしまいました。

先頭はペースを上げていたため瞬く間に差が開いてしまい、追いつこうとしましたが間に合わず、そのまま集団の中程でフィニッシュとなりました。

中村選手【本社/マスターズ】

リザルト=5位

レーススタート直後の1〜2周回はコーナーを苦手とする選手の中切れに気をつけつつ集団の前方で待機します。

レース序盤で、山崎選手【mkw】が最終コーナー抜けた後に縁石に乗り上げたのか単独で落車。

これによりチーム力での争いは枚数を揃えておりチーム力も高いSBC Vertex Racing Teamに偏り、波状攻撃を仕掛けて来てなかなか厳しい展開になります。

リーダージャージのヨノツ選手【TeamZenko】と1ポイント差で競る岸本選手【mkw】は時折カウンターアタックは仕掛けますが、基本的に動かず集団も他に積極的に動く選手はいないため、自分は逃がさない様にアタックに反応せざるを得ない状況でした。

更に自分が追いついた後、そのまま集団のペースを上げたくても先頭に交代した際、後ろにはほぼ山本選手【SBC Vertex Racing Team】に位置取られており、次の先頭交代がなかなか受け入れられず削ったに対して集団にダメージを与えられません。

更にそのタイミングでヨノツ選手がカウンターアタックを掛けるので逆に自分のだけが削られていきます。

ヨノツ選手と一緒に逃げるとSBC Vertex Racing Teamにチームで追いつかれ、日向選手【SBC Vertex Racing Team】と逃げると山本選手につかれてペース落ちたところでヨノツ選手にカウンターを仕掛けられるという自分には厳しい展開でした。

そんな中、突然降り出した雨は一気に強くなり、強風と共に大荒れのコンディションに。

コーナー毎に集団がばらけ始め、逃げが決まりそうな予感がするが、自分が動いても決められません。

残り周回も僅かになったところで、日向選手が抜け出し、これまでの展開からここで追ってカウンターを打たれると最後に動けなくなってしまうため自分は追わずに静観します。

しかし、集団は追うペースが上がらず、みるみるうちに差が開いてしまい、このまま逃げ切られてしまいました。

残された集団はスプリントとなりますが、この長いストレートでは自分には分が悪く、まともなスプリントでは勝ち目がありません。

最終コーナー前に集団が牽制したところで抜け出し最終コーナーを先頭でクリアし、少し差をつけてロングスパートをスタートするも、結局はスプリント力に勝るヨノツ選手・山本選手・岸本選手に差されて5位でのゴールとなった。

蒲原選手【佐倉店/F】

リザルト=DNF

JBCFのレース初参戦となりました。

雨で気温が低かったこともあり、レース前は入念にアップを行いレースに挑みました。

レース序盤は集団にくらい付けていましたが、中盤からはコーナーからのインターバルに着いて行くことができなくなり、タイムアウトDNFとなりました。

次のレースは第1回JBCFおんたけタイムトライアル&ヒルクライムと第11回堺クリテリウム

次戦は5月20日(土)に、長野県木曽郡大滝村にある御嶽湖南岸でレース距離16kmのコースで競われる「第1回JBCFおんたけタイムトライアル」が行われ、その翌日の21日(日)には同じく木曽郡大滝村の松原スポーツ公園をスタート地点とした、レース総距離が24kmの「第1回JBCFおんたけヒルクライム」が開催されます。

また、おんたけヒルクライムと同日の5月21日(日)には、大阪府堺市堺区の大仙公園周回コースで「第11回堺クリテリウム」も行われ、MiNERVA-asahiの選手も参加を予定しています。MiNERVA-asahiは更なる高みを目指して全力でペダルを漕いでいきますので、引き続き皆様からの応援・ご声援をよろしくお願いいたします。

過去のMiNERVA-asahiのレースレポートはコチラをご覧ください。