【MiNERVA-asahi】第2回大阪タイムトライアル&第3回大阪クリテリウム・レポート

2025.04.10

大阪府で開催されたタイムトライアルとクリテリウム

4月5日(土)と6日(日)に大阪府泉大津市夕凪町の泉大津フェニックス多目的広場特設コースで「第2回大阪タイムトライアルin泉大津フェニックス」と「第3回大阪クリテリウムin泉大津フェニックス」が開催され、それぞれにあさひ公式レーシングチームMiNERVA-asahiの選手も参戦しました。

※自転車レース特有のルールや用語はこちらでご説明しています。

昨年までは大阪府堺市の堺浜・海とのふれあい広場特設コースで開催されていましたが、4月から始まる関西万博の影響により開催場所が泉大津市に変更となりました。

堺浜のコースと同じく、泉大津フェニックス多目的広場も海に面した埋め立て地にコースがあり、天候や時間帯によっては風が強く吹くことが予測されます。

また、これまでの堺浜のコースとは違い、90°や180°に曲がるコーナーが増えたコース設定となり、コーナーごとに掛かるインターバルによる体力の消耗と勝敗の駆け引きが難しくなるコース設定となっています。

土曜日には今シーズン初となるタイムトライアルが開催され、今年からタイムトライアルで最も高いポイントを獲得した選手にタイムトライアルリーダージャージが設定されているため、優勝すればリーダージャージを着用することができるチャンスもあります。

 

<<タイムトライアル・コースマップ>>

出典:「第2回大阪タイムトライアルin泉大津フェニックス・テクニカルガイド」より

<<クリテリウム・コースマップ>>

出典:「第3回大阪クリテリウムin泉大津フェニックス・テクニカルガイド」より

 

今回のレースに参戦した選手は下記となります。

第2回大阪タイムトライアルin泉大津フェニックス

<<E1>>1.4km×1周回=1.4km
川勝選手【八尾店勤務】
佐藤選手【西宮丸橋店勤務】
鉄山選手【本社勤務】
中村選手【本社勤務】

第3回大阪クリテリウムin泉大津フェニックス

<<E1>>1.0km×20周回=20.0km
川勝選手【八尾店勤務】
佐藤選手【西宮丸橋店勤務】
鉄山選手【本社勤務】
中村選手【本社勤務】

【リザルト】

<<第2回大阪タイムトライアルin泉大津フェニックス>>
鉄山選手【E1】=17位
佐藤選手【E1】=18位
中村選手【E1】=22位
川勝選手【E1】=27位

<<第3回大阪クリテリウムin泉大津フェニックス>>
鉄山選手【E1】=15位
中村選手【E1】=22位
佐藤選手【E1】=23位
川勝選手【E1】=28位

今回、MiNERVA-asahiから参戦した選手のレースレポートを、ぜひご覧ください。

鉄山選手【本社勤務/E1】

タイムトライアル

ヘアピンコーナーが2回あり、そこを上手く処理できるか、立ち上がりスピードをどれだけ乗せれるかが重要になりそうなコース。

TTバイクではなくても戦えるコースなので、10位以内を目指します。

コーナーと立ちあがりで、しっかりスプリントで加速して耐えるイメージで。

スタートしてスピードをあげていきますが、イマイチ集中しきれていない感じがあり、気を引き締め直して180°ターンへ。

突っ込みすぎるぐらいのリスクは取れなかったので、立ち上がりで全開で踏み、最終コーナーを抜けてからも全開でスプリントし1:47でゴール。第一走者の奥山選手とは4秒の差があり、上位は厳しいタイムと悟ります。

案の定上位は1:42〜1:44ほどと、入賞には全く届きませんでした。

 

クリテリウム

コーナーが多く直線が短いため、集団の後ろにいると無駄脚を使ったり中切れのリスクがあるので、集団の前方で立ち回りたいと思っていました。

スタートして、まずは先頭付近へあがっていきます。

序盤から先頭でVC FUKUOKAの選手や奥山選手【エキップ ホッカイドウ】や中司選手【Team Kermis Cross】など、有力選手がペースをあげていて、スタートから集団は縦に伸びます。

そのつもりで臨んでいたので、淡々と前方へあがっていき、6周回目で先頭付近へあがれました。

6周回目で2名の逃げができ、集団のペースがあがるので、埋もれないように注意します。

ペースがあがってきて、逃げが捕まるタイミングで落車が発生し、VC FUKUOKAの3選手も落車も含まれていたので集団のペースが緩み、逃げとの差が広がります。

その後アタックやペースアップなどがあり、反応したりローテーションを回したりしますが、逃げ切りが濃厚な展開になり、19周回目のバックストレートで集団が緩み先頭付近にいましたが、左右から被せられて埋もれてしまい最終周回へ。

縦に伸びた集団のペースは緩むことなく15番手前後ぐらいで最終コーナーを抜け、ゴールスプリントで数名抜きましたが15位でのゴールとなりました。

佐藤選手【西宮丸橋店勤務/E1】

タイムトライアル

得意だった堺浜から泉大津フェニックスに会場を変え初開催となりましたが、条件は他の選手も同じで、むしろ距離は減ったので上位を狙います。

コースはテクニカルかと思いきや、ほぼ減速なしになりそうなレイアウトで、追い風のバックストレートからのコーナーは注意が必要となります。

スタート後のホームストレートは向かい風で、踏みすぎて後半垂れないように、10倍をターゲットに踏みますが、スタートで若干ギアが軽かったようで。

90°コーナーから180°コーナーをこなして追い風になるのでスピードに乗せます。

しかし、曲がるタイミングが遅れてしまいオーバーランで対向にはみ出しそうになりブレーキをかけてしまい、踏み直しますが追い風なので踏みすぎないように注意します。

2回目の180°コーナーでペダルヒットしますが、なんとか堪えて、この時点で1:40くらいだったので入賞は厳しいと思いつつ、フルもがきします。

緊張からか、終始フワフワした感じで集中できていなかったかもしれません。

垂れないようにと前半でセーブしたのが失敗だったか、初にあげて後はひたすら耐える方が良かったかもしれません。

 

クリテリウム

前日のTTとほぼ同じコース設定で、ただ道幅が広くなっていて走りやすく、スタート側の180°コーナーが追い風後になるので注意が必要となります。

前日のの重さもなく、感覚よりパワーが出ていて調子が良く感じながら、しっかりとアップしてスタートラインに並びます。

今回はVC FUKUOKAがチームランキング1位の為、先頭からのスタートではなく並ぶ必要がありましたが、スタート位置よりアップ優先で最後尾に並びます。

予想通り、前にあがりにくい展開ですが、リズムは取りやすいコースで、アップをしっかりしていたのでキツくはありますが、集団に着いていくことはできます。

立ち上がりは軽めのギアでの負担を減らし、前走者に張り付いて体力を温存します。

しかし、油断すると中切れすることがあるので、素早く埋めてロスを最小にします。

意外と千切れる人が多く半分ほどがDNFでした。

緩むカーブで何人か抜かしつつ、ジワジワと順位をあげていき、チームメイトも集団の中程に固まっていました。

9周回目あたりで逃げが発生し、追走で集団もスピードがあがった所で落車が発生し、真正面だったので左右に避けようとはせずフルブレーキをかけ、チームメイトの中村選手が乗りあげてしまってましたが、無事のようでした。

転倒はしなかったですが、完全にストップしてしまったのでニュートラルを申請します。

1周回で戻れるかと思いきや2周回のニュートラルで心拍が落ち切ってしまい、復帰でまた急激にあがったので、これがキツかった。

集団復帰後は、またジワジワと順位をあげますが、チームメイトの川勝選手が珍しく集団の後方にいたので、その後ろについたまま残り5周回となり、川勝選手がキツそうだったので自力で前にあがります。

ラスト2周回で鉄山選手、中村選手のいる辺りまであがりましたが、集団の人数が多く後ろに着くのが難しく。

最後のバックストレートから180°ターンで前の方にあがろうとしますが、10位以内は難しい位置だったので、そのまま無理に踏まずに中村選手の後ろでゴールとなりました。

中村選手【本社勤務/E1】

タイムトライアル

コースは駐車場をコンパクトに使い凹の字を描くように走るコースで、180°コーナーが2回と90°コーナーが4回ありますが、どれも難易度は高くない印象。

とは言え、少しでも上の順位、狙うはシングルリザルト以上を目標にして挑みました。

試走は時間目一杯使って入念にチェックし、人数が減ってからはレースペースでも走り、コーナーでのブレーキのタイミングなどを決めます。

先行して行われたホビーレースの結果から1分45秒をターゲットにスタートします。

各コーナーを丁寧に曲がりますが、やはり試走の時にレースペースで走ったとはいえ、本番ではそれ以上の速度になり、想定とは異なる突っ込み方となってしまい、ややロスがありますが大きな失敗はなく走行します。

しかし距離も短く思いの外スピードにも乗せられず、結局は力を出し切る前にゴールとなりました。

超短距離TTの時はいつもならホビーレースにも参加して本番で修正していましたが、今回は両レースのスタート時間が近いこともありホビーレースには参加しませんでしたが、距離も短く疲労も残らないので出ておくべきでした。

 

クリテリウム

前日のタイムトライアルと同じコースを20周回走るコースで、風はホームストレートが向かい風で、バックストレートが追い風の状況でした。

レースがスタートし、集団が密集していて危険を感じるので早いところ前にあがりたいが、抜きどころは基本的に長いストレートになるものの、バックストレートは追い風でペースがあがるので、ホームストレートであがるしかありません。

チームメイトの鉄山選手が序盤から集団の前方にいるので合流したかったので、7周回目まで少しずつ脚を使ってようやく最前方へ。

9周回目に入った最初のコーナーで落車が発生し、目の前での発生でしたがマージンを取っていたため回避。

転倒はしませんでしたが飛んできた自転車にぶつかり完全にストップしてしまい、ニュートラルで復帰したものの、せっかくあげた番手がリセットされてしまいました。

この落車には、VC FUKUOKAの選手も3名が巻き込まれており集団の勢いが落ちてしまい、結果としてここから逃げの2名との差が広がりそのまま逃げ切りとなりました。

集団に戻り再び前方まであがりますが残り2周回。

ペースをあげて集団を伸ばしてアタックしますが、他チームの選手に抜かされ、着に絡まない位置でしたが最後まで踏んでゴールとなりました。

川勝選手【八尾店勤務/E1】

タイムトライアル

昨シーズンの堺浜から場所を移して泉大津フェニックスで開催され、1.4kmの超ショートコースは自分向きではないですが、新たに導入したTTバーのテストも兼ねて出走しました。

出走順は5番手でスタート。

パワーは出てるしコーナリングも悪くなく、結構良い感じじゃないか?などと思いながら走っていたものの、ゴールラインの通過タイムは手元で1分50秒と試走時と大して変わらず。

むしろ5番出走なのに暫定5位とのアナウンスを聞き、ショックを受けました。

10位前後のタイムを出せればいいかなと思っていたけど甘く、2分弱踏み続けではなく、コーナーのたびにを止めることになるので、直線区間でもっと追い込まないと行けませんでした。

 

クリテリウム

前日のタイムトライアルと同じコース設定で、凹字型のレイアウトは1周1kmの中に90°コーナーが4つ、180°コーナーが2つあり、道幅は広めにとってありますがインターバルはかなりかかりそう。

レースはスタートからペースが早く、なかなか前にあがることができず、180°コーナーの処理がうまくいかなくて前にあがるどころか、ジワジワと位置をさげてしまいます。

チームメイトの鉄山選手や中村選手は、割と前方から真ん中付近で走れていますが、自分は20〜30番手くらいで周回をこなすことしかできませんでした。

最終局面もチームメイトの佐藤選手を引き上げることができずに集団後方でフィニッシュとなりました。

次のレースは第16回伊吹山ドライブウェイヒルクライム

次のレースは4月13日(日)に岐阜県不破郡伊吹山ドライブウェイで開催される「第16回伊吹山ドライブウェイヒルクライム」に、それぞれMiNERVA-asahiの選手たちも参加を予定しています。

この時期に開催される伊吹山ドライブウェイを使ったヒルクライムレースも、ここ数年恒例のレースとなりました。

毎年、冬の間は積雪のために通行止めとなっている伊吹山ドライブウェイですが、春先の開通に合わせてヒルクライムレースが行われますが、その年の積雪量や除雪の状況によってゴール位置が変わる為、現段階ではフルコースでの開催かショートコースとなってしまうか分かりません。頂上がゴールに設定された場合は最長で15km、平均勾配6.9%、標高差1,036mのヒルクライムレースとなります。

データ上では平均勾配が6.9%となっていますが、コース途中には短いですが下り坂も含まれており、実際には斜度が非常にきつい部分もあり、登坂力が試されるコースとなっています。

今後もMiNERVA-asahiは更なる高みを目指して全力でペダルを漕いでいきますので、引き続き皆様からの応援・ご声援をよろしくお願いいたします。

過去のMiNERVA-asahiのレースレポートはコチラをご覧ください。