【MiNERVA-asahi】JCX#6関西シクロクロス琵琶湖グランプリ・レースレポート

2023.12.01

滋賀県で開催されたシクロクロスレース

11月26日(日)に滋賀県草津市烏丸半島で開催された「JCX#6関西シクロクロス琵琶湖グランプリ」に、あさひ公式レーシングチーム「MiNERVA-asahi」の選手達も参戦しました。

※自転車レース特有のルールや用語はこちらでご説明しています。

以前から関西シクロクロスとしても開催されていた烏丸半島でのレース。今回のJCXシリーズ戦の前週には同会場で関西シクロクロスとして開催され、MiNERVA-asahiからも中村選手が出場していました。中村選手からの前情報では前日に降った雨の影響でコースは、かなり泥が手強いコースだったとアドバイスがありましたが、幸にして以降は雨も降らず今回のレース時点では、かなりドライ寄りなコースへと変わっていました。

今回のレースはUCI公認のレースだったため、UCIポイントを獲得するため海外選手も数人参加し、かなりハイスピードなレースが予測され、烏丸半島名物のキャンバー区間でのワンミスがレース結果に影響されることが予測されたレースとなりました。

シクロクロスレースのルールや特色については、過去のコチラのブログでも、詳しく説明しておりますのでご覧ください。

【MiNERVA-asahi】第27回全日本自転車競技選手権大会シクロクロス・レースレポート

 

<<コースマップ>>

出典:「関西シクロクロス公式ブログ」より

 

今回のレースに参戦した選手は下記となります。

<<ME1>>
折橋選手【船橋松が丘店勤務】
中島選手【川口本町店勤務】

今回、MiNERVA-asahiから参戦した選手のレースレポートを、ぜひご覧ください。

中島選手【川口本町店/ME1】

リザルト=9位

野辺山から1週間あけて今シーズンのシクロクロス2戦目となった琵琶湖グランプリ。

今回はUCI2クラス公認レースでもあったため海外選手も参戦し、メンバーの濃いレースとなりました。

コースの特徴としては「平坦」と「キャンバー」の連続といった感じでした。パワーコースかつテクニックも重要視されるレイアウトで、ひとつのミスが大きく結果に反映します。コンディションはドライであったものの、キャンバー区間のアドバンテージを考え、タイヤはiRC SERAC CX TUBELESS READYを選択。

今回は2列目からのスタートでしたが、逆に落ち着いてこなす事ができ、最初のキャンバーを2番手で入ることが出来ました。キャンバー区間を有利に進めるためにも前方で入ることはマストだと考えていたため、前半は少しオーバーペースになりつつも2番手の位置をキープします。

しかし、今の自分にとってはオーバーペースだったため、平坦区間でドロップしてしまい8番手あたりまで順位を落としてしまいます。平坦区間は風も強かったため、パックで走行し温存することを意識しました。

中盤はオーストラリアの選手と竹之内選手【/slash Cinelli – Vision】でレースを進めて行きますが、キャンバー区間をパックの最後尾で入ったことにより前方の選手のミスの影響を受けて後退してしまいます。

パックはバラバラになり、竹之内選手が少し先行する形となりオーストラリアの選手との走行を続けますが、平坦区間の向かい風で牽制が起きてしまい、後方の選手とのギャップが縮まります。

これ以上順位を落とすリスクを抱えたくなかったため、ラスト2周回時にアタックをし、単独での抜け出しを図りました。

キャンバー区間でペースをあげると、相手選手がミスをしたことで一気に差が広がります。ここからはとにかく落ち着いて、ミスのない走りを意識しました。最終回まで展開は変わらず、そのまま9位でフィニッシュとなりました。

今の自分にとっては、厳しいコースレイアウトでしたが、まずまずの順位でゴールをすることができたと思います。

次戦は少し開いて、宇都宮で行われる全日本選手権です。U23のラストイヤーとなるので、しっかり全力を出し切れるよう頑張りたいと思います。

折橋選手【船橋松が丘店/ME1】

リザルト=28位(-3Lap)

台地のような地形を利用したキャンバーと、長い芝生のストレートが特徴の今回のコース。

初参戦となるこの会場ですが、今回はかなりの難コースのようで、オランダ、オーストラリアから来日したワールドクラスの選手でも乗車してクリアできない区間もあるなど、無理に乗車にこだわると大きくロスをしてしまうため、その見極めも重要となります。

 

会場には当日入りし、昼試走の限られた時間でも乗車ラインを見つけやすくするためにフロントにはノブの高いiRC SERAC CX MADタイヤを装着しました。

半周でピットに入り、センタースリックを履かせたスペアバイクで走ることも考えましたが、キャンバーでのロスの方が大きいと予想して、バイクは2台とも同じ仕様に。

朝は若干湿っていた路面もレース前には完全に乾き、レース時の気温は14℃、快晴。

今回は31番、4列目からのスタートとなります。

今シーズン1番良いスタートで、スムーズに前に出ることができました。

最初のキャンバー区間もミスすることなく、コース中盤の時点で19位。

10秒先に10番前後のパックが見えます。

芝区間で差を縮めようとしますが、後半のキャンバーで滑ってしまい、リカバリーに時間がかかり2周回目に入るころには離されてしまいます。

3周回目、の回復を待ち、一旦番手を落とし様子を見ますが、ピット脇のロングストレートは風も強く、テクニカルなキャンバーで神経を使った後のこの区間は思ったよりもにきます。

キャンバー優先のタイヤ選択をしたこともあり、徐々にポジションを落としてしまい、離された分をキャンバーでつめようにも、パワーが足りず開いた差は思うように取り戻せず、最終的に28位(-3Lap)で終了となりました。

このメンバーの中で序盤に前へ上がれたのは良かったのですが、その強度に対応しきれず悔しい結果となりました。

とはいえ、いままでは徐々にあがるだけのレースで終わってしまったので、今回このスピードを経験できたことで、足りない部分を明確にする事ができました。

ここ数戦はJCFポイント圏内(30位以内で1p)でゴールができているため、現在ランキングは31位。

U23選手と海外選手を除けば、全日本選手権のスタート位置は前方を確保できる位置にいるので、次戦の能登ではさらに上位を狙っていきたいと思います。

次のレースはJCX#7 能登CX iRC TIRE CUP DAY2

12月17日(日)に、石川県羽咋郡志賀町の能登ゴルフ倶楽部常設シクロコースで行われる「JCX#7 能登CX iRC TIRE CUP DAY2」にMiNERVA-asahiの選手も参加を予定しています。

能登の会場は元々ゴルフ場だった敷地内に作られた常設コースを走る珍しいコース。元々はゴルフ場だけあって大半が芝のコースとなっていて、カート用の舗装路やバンカーなどもあり、他のコースとは少し違ったシクロクロスレースとなります。

今後もMiNERVA-asahiは更なる高みを目指して全力でペダルを漕いでいきますので、引き続き皆様からの応援・ご声援をよろしくお願いいたします。

過去のMiNERVA-asahiのレースレポートはコチラをご覧ください。