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- 山口きらら博記念公園で開催されたタイムトライアルとクリテリムレース
- 川勝選手【新金岡店/E1】
- 大倉選手【港北電動アシスト館/E1】
- 佐藤選手【西宮丸橋店/E1】
- 後藤選手【静岡インター通店/E2】
- 中村選手【本社/M】
- 次のレースは神奈川県で開催される第3回JBCF 大磯クリテリウム
山口きらら博記念公園で開催されたタイムトライアルとクリテリムレース
5月5日(日)~6日(月/祝)の2日間にわたって、山口県山口市の山口きらら博記念公園の北駐車場内特設コースで「2days Race in きらら浜 2024 タイムトライアル&クリテリウム」が開催されMiNERVA-asahiの選手たちも参戦しました。
※自転車レース特有のルールや用語はこちらでご説明しています。
3月にも同じ会場でクリテリウムレースが行われましたが、今回は1日目に個人タイムトライアルと2日目にクリテリウムが開催されました。
個人タイムトライアルは1周が2.1kmのコースを3周回する6.3kmで争われ、タイムトライアルとしては短いコース設定になりますが、1周回の中に大小合わせて8ヵ所のコーナーがあり、このコーナーの処理とコーナー明けでいかに高いスピードを維持できるかで勝敗が分かれるテクニカルなコース設定となります。
また、クリテリウムではタイムトライアルで使用したコースを逆方向に周回するコース設定で、3月に開催されたクリテリウムとはコースレイアウトが変更され、ゴール前に90度のコーナーが4か所増え、その分スタートライン通過後のコース前半の細かなコーナーが増えました。
このレイアウト変更がどのようにレースに影響するか、各チームともに対策と作戦が必要となります。
<<個人タイムトライアル・コースマップ>>
出典:「2days Race in きらら浜 2024」テクニカルガイドより
<<クリテリウム・コースマップ>>
出典:「2days Race in きらら浜 2024」テクニカルガイドより
今回のレースに参戦した選手は下記となります。
<<E1>>
タイムトライアル:2.1km×3周=6.3km
クリテリウム:2.1km×15周=31.5km
・大倉選手【港北電動アシスト館勤務】
・川勝選手【新金岡店勤務】
・佐藤選手【西宮丸橋店勤務】
<<E3>>
クリテリウム:2.1km×9周=18.9km
・後藤選手【静岡インター通店勤務】
<<M>>
タイムトライアル:2.1km×3周=6.3km
クリテリウム:2.1km×9周=18.9km
・中村選手【本社勤務】
※佐藤選手と後藤選手はクリテリウムのみに参加
【リザルト】
川勝選手【E1】タイムトライアル=3位、クリテリウム=1位
大倉選手【E1】タイムトライアル=6位、クリテリウム=12位
佐藤選手【E1】クリテリウム=DNF
後藤選手【E3】クリテリウム=17位
中村選手【M】タイムトライアル=1位、クリテリウム=1位
今回、MiNERVA-asahiから参戦した選手のレースレポートを、ぜひご覧ください。
川勝選手【新金岡店/E1】
機材はレース2日前に組み上がったばかりのニューバイクで挑みました。
タイムトライアルに向けてDHバーだけでも取り付けようかなと思っていたけど、下手に慣れないことをすると失敗するのでノーマルバイク仕様で挑みました。
試走をした感じでは1周3分330〜340wのイメージ。これなら3周回キープできる。9分切りが自分のターゲットになりそう。
とにかく風が強いですが、条件は皆同じなので気持ちで負けないように頑張りたい。
試走を終えて、自分のスタートまで3時間以上あったので、調子の確認がてら40km程度のサイクリングに出かけて、会場に戻りいよいよスタートの番が近づいてきます。
E1の選手が総合ランキング順に1分おきにスタートしていきます。
榊原選手【Roppongi Express】が序盤に8分46秒の好タイムを叩き出し、1周回を2分55秒のペースはさすがにきついか、という印象。
14:09にレーススタート。
とにかくペース配分に気をつけて、コーナリングは丁寧にスムーズに。
3:00 339w→2:58 329w→2:58 346wとほぼ予定通りのペースを刻み、8:56でゴールしました。
ゴールした時点で暫定3位と聞き、自分でも驚きました。
結局後半スタートの総合上位勢の選手らはタイムが伸びず3位が確定となりました。
いい意味で気合を入れすぎずに、自分の力を過信せずにペースメイクできた点が、良かったと思います。
朝から雨が降り続き、前日と同様に風も強い。
路面が濡れていることもあり、タイヤの空気圧は0.2barずつさげました。
これだけ風が強くてコーナーが多いと、集団スプリントになる可能性は低く、周回を重ねるごとに人数を減らしていくサバイバルな展開が予想されました。
また、武井選手【TRYCLE.ing】と中司選手【Team Kermis Cross】がクリテリウムのリーダージャージ争いをしているので、そこを利用すれば逃げ切りの展開もあり得ると思い描いていました。
自分としてはレース時間も短いので、出し惜しみせずに序盤から攻撃していくつもりでした。
軽めにアップを済ませて、12:25レーススタート。
1周回目は試走がてら集団中ほどで様子を見ながら走ります。
強風の中、何度も90度コーナーを曲がるので、集団内では無駄に脚を削られる感覚があったので、2周回目に差し掛かるホームストレートで踏み込んで先頭付近まであがります。
ここからは、特に横風区間で強目に踏んで集団を削りはじめます。
前日のタイムトライアルで2位だった村井選手【Panasonic Racing】も積極的に集団を牽引し、あっという間に出走35名のうち20名以上がドロップ。
10名程度になったところで、人数も減って走りやすくなり集団の後方にさがって回復を図ります。
少しペースが落ち着いた7周回目にポイント賞が設定されていたので、集団から飛び出します。
2〜3人が反応してくれればと思っていたのですが、単独で先行する形となり、そのままポイント賞を獲得。
残りまだ7周回、15km。
どうしようかと一瞬迷いましたが、逃げ切りを目指して踏み続けます。
後方の集団は10名ほどで、この中には総合でポイントを争う武井選手と中司選手が含まれていて、それぞれのチームメイトが1人ずつ残っている状況。
つまり少なくともメイン集団のうち4名は、逃げている自分を積極的に追いかける必要はありません。
そうなるとメイン集団で統率が取れるはずがなく、タイム差はどんどん開いていき、集団心理としても後ろは2位争いに切り替わっていくはず。
そんなことを考えながら一定のペースで淡々と踏み続けます。
残り3周回で後ろとは30秒差。1周回毎に10秒縮めるのがかなり厳しいことは前日のタイムトライアルでよく分かっていました。
最終周回のホームストレート。
後ろは来ない。優勝を確信。どんなガッツポーズをしようか、でも風でバランスを崩して転けたら嫌だな。
結局地味なポーズでゴールラインへ。
E1クラスでは2021年の石川ロード以来3年ぶり、2回目の優勝。
もう勝てないのではないかと思っていたけど、レースを続けてきて良かったです。
大倉選手【港北電動アシスト館/E1】
雨は降っていないものの、風速が6〜7mの暴風が吹き荒れる天気。
ロードバイクでの出走も考えましたが、試走した感じTTバイクでも問題なさそうだったのでTTバイクで走ることにしました。
レーススタート。
第1コーナーで早速暴風に煽られ、コーナーの度にふらついてまともに曲がれないほど。
1周回目完了時、手元の時計ではほぼ3分。
この調子だと入賞すら危うい。
結局3周回思うように走れず9分ちょうどでゴールとなり、目標としていたタイムより15秒も遅い結果となりました。
前日のタイムトライアルと同じコースを走りますが逆方向に周回します。
天気は前日同様に暴風が吹き、しかも雨が降る状況。
集団が中切れしたら、そこでレース終了となってしまう恐れが非常に高いので、なるべく集団の前方でレースをしないといけない。
ただ、今シーズンに入ってクリテリウムでは落車によるDNFが続いているため、今回こそは安全に走り切りゴールしたい。
リアルスタートからアタック合戦に食らい付き10番手付近を走っていた4周回目に前方の選手が中切れしてしまい、あっという間にメイン集団から離れてしまいました。
目視でメイン集団とは40秒以上開いた感じ。
「なんとしてでもゴールはしたい!」そう思い残り20km単独で追走開始。
集団からドロップしてくる選手を交しながら集団を追いかけます。
前方ではチームメイトの川勝選手が集団から飛び出し単独で逃げていて、メイン集団は牽制モードでペースが落ちていたので追いつくことができる可能性が。
途中で合流した選手を後ろに連れて集団復帰を目指します。
最終周回の残り1km付近でメイン集団に復帰。
休む間も無くゴールスプリントが始まり、もちろん着いていくことはできず、それでもなんとか12位でゴールしました。
佐藤選手【西宮丸橋店/E1】
2ヶ月前にも同じ会場でクリテリウムが開催されましたが、今回は大幅なコース変更で実施されました。
試走してみた感じでは割と好きなレイアウトですが、残念ながら強風と雨が降る悪天候。
レースがスタートすると、1周回目からかなり速いペースでレースが進み、横風が強くて集団の分断が予想されましたがペースが早すぎて前方にあがれません。
風向きやコースレイアウトを考慮して、休める場所と頑張らなければいけない場所の見当は付いていましたが、前方で中切れが発生しマズイと思って飛び出そうとすしますが、失速した選手数人の中に入ってしまっていて、飛び出しが遅れてしまいました。
後藤選手【静岡インター通店/E2】
先に出走していたE1のレース展開を見て、自分のクラスタのレースでも中切れが多発すると思い、遅れないよう前に張り付く気持ちで臨みました。
うまくいったと感じたのですが、コースが細くなるポイントで縦一列になった際に少し車間が空いてしまい、加えて試走時よりも風が強くなっていた事で対処しきれずに、更に前の選手との車間を空けてしまいました。
踏み込んで車間を埋めますが、コーナーの度に少し車間が空き、それを埋めるために踏み込むの繰り返しになってしまい、結局この流れが序盤数周回続いてしまい、耐えられなくなり先頭集団からドロップしてしまいました。
その後は単独走となり、DNFだけは絶対回避するべく走って17位でゴールとなりました。
中村選手【本社/M】
天候は晴れていますが風が強く吹きTTバイクには走りづらいコンディション。
試走をして入念にラインをチェックしますが、それ以前に前輪にバトンホイールを使用していると、まともに走ることができない状況だったため、スポークホイールを借りて出走しました。
8分台のタイムをターゲットにスタートしました。
しかし、スタートと共に風は更に強くなり、コーナーではまともに曲がれないくらいに煽られてしまいます。
転倒して順位を失うリスクもあったため、安全策を選択し、コーナーは攻めすぎず各直線をしっかりと踏み込む形で走行しました。
3分11秒、3分3秒、2分58秒と尻上がりにペースを上げ、9分12秒でゴールしました。
平均パワーとしては悪くないものの、コーナーでのペースダウンが響いて、マスターズでは優勝することができましたが、全体では11番目のタイムとなりました。
天候の関係で予定されていた周回数から1周回少なくなった今回のレース。
他のクラスタとは違い出走人数が少ないのでレースの展開よりはチカラ勝負となることが予測されました。
先に行われたE1の時は、風よりも雨の印象がありましたが、マスターズの時は更に風が強くなり、自分としてはいかに早く独走に持っていくかを考えてスタートしました。
最初は追い風基調のため全員揃って動くように走り、向かい風区間で篩い落とすように動きます。
2周回目の途中で先導のモトバイクがコース外に抜けたタイミングで先頭の選手が誤って着いていってしまいコースアウト。
更につられた後ろの選手とあわや接触という場面もありましたが、ギリギリで回避して踏み直します。
結果としてこれが4人の分断のきっかけとなり、ここから独走を開始しました。
風が強くてコーナーを攻めるにはリスクがあったため、なるべくブレーキをかけずにスピードを落とさないように気をつけて走行します。
その後は、ひたすら淡々と踏み続けて3分10秒ペースを維持して独走し1位でゴールしました。
今回の連戦では、どちらも優勝することができたので、マスターズのリーダージャージも獲得する事もできました。
次のレースは神奈川県で開催される第3回JBCF 大磯クリテリウム
5月12日(日)に神奈川県中郡大磯町の大磯プリンスホテル特設クリテリウムコースで行わる「第3回JBCF 大磯クリテリウム」にMiNERVA-asahiの選手達も参加を予定しています。
コースは1周が1kmと非常に短いコースですが、細かなコーナーと長い直線が特徴的なコース設定。海沿いのコースのため天候によっては海風が強く吹き、選手たちを苦しめるとともに海風を使っての逃げなどコース以外の環境にも影響を受けやすくレース展開が難しくなるコースとなっています。
今後もMiNERVA-asahiは更なる高みを目指して全力でペダルを漕いでいきますので、引き続き皆様からの応援・ご声援をよろしくお願いいたします。
過去のMiNERVA-asahiのレースレポートはコチラをご覧ください。